全力オタク記録

ふまけん、中丸くん。全力オタク生活。

菊池風磨くんのハムレットのためにチケットぴあ店頭に並んだ話

あれからもう1年以上経ったけれど、素敵な思い出の備忘録として文字で残すことにした。


公式から発表された瞬間から激戦が予想されたハムレット、、、祈りを捧げていたけれど、もちろん(?)わたしは全滅……。
ていうか周りで取れてた人ひとりしかいなかったのでマジの激戦だったんだと思う……、そりゃ見たいよね;;わかる……。

推しの初主演舞台(しかも初ストレートプレイ)を見られないかも知れないという現実に私はめちゃくちゃ打ちのめされた。

しばらくずっとショックで呆然としたのち、いやでも復活当選もあるし、一般もあるし、当日券もある!と己を鼓舞した。


でも復活当選しなかった時もめちゃくちゃショックで、なんなら5月にハムレットが発表されてから今日を迎えてもなおほぼ毎日ハムレットのチケットのことを考えて生きているといっても過言ではない。


毎日、ツイッターハムレットの情報収集に勤しみSexyZoneFC以外の先行があるかもしれないといろんな共演者の方々のFCに入ってみたりもした。
(これは結果的にめちゃくちゃ入って良かった)

そんな私は一般発売が店頭もあるとわかった瞬間からぴあ店頭で徹夜することを決意していた。
どうしても千秋楽のチケットがほしかったからだ。
交換を探しても見つかりにくいと思ったし、それなら自分の努力次第でなんとかなる方が良いかなと思った。

最寄りのチケットぴあが入ってるお店までは車で1時間ほど、当日までに下見をして開店前に並ぶ場所もきちんと調べておいた。


万全を期すために事前に持ち物リストも作った。 

椅子(座る用)
帽子(日焼けしないため)
虫除けスプレー(夜から並ぶので街灯に虫がいるし、季節柄蚊も多い)
殺虫剤(同上、避けるより倒す)
モバイルバッテリー(寂しすぎてスマホが友達だったのでこれは大切)
iPodiPhoneの予備)
傘(万が一雨の場合に備えて)
飲み物、食べ物(レッドブル×2、おにぎり)
スケッチブック(もしトイレとか行くとき使えるかと思った)
ペン
上着(万が一寒かった時のため)

 

閉店前から並んでいる人がいるとまずいので閉店1時間前の22時に到着するように出発した。

チケットぴあ単独でのお店じゃなかったのでまだ閉店していないところで待つのは中々恥ずかしかった、けれどハムレットへの思いに比べたら多少の恥ずかしさなんて些末なことでしかない。

そのまま閉店近くまでここで待ってくださいという指定の入口の前で立っていると、閉店のカギ閉めに訪れた警備員さんが話しかけてくれた。
(今思えばマジで不審だったんだろうな、と思う、ごめんなさい)

「どなたかお待ちですか?」
「あ、いえ。明日発売開始のチケットが欲しくて並んでるんです」
「え?」
「ずっと並んでても大丈夫ですか?」
「大丈夫ですけど、え?朝までですか?」
「はい、明日発売のチケットが欲しくて…」
「大変ですね……」

おそらくだが、軽く引かれていたのは間違いない。
私は知らなかったのだが、住んでいるのが割と田舎なせいかあまり徹夜で並ぶ人はいないらしい。たぶん早くても6時とかなんだろうな、と後に思った。

警備員さんは退勤後また話しかけにきてくれて、もし途中でコンビニとか行きたくなったら、近くにあることなどいろいろ教えてくれた。
めちゃ優しい。あと警備員さんの予想ではそんなに並ぶ人はいないだろうから朝まで次の人はこないと思うとのことだった。

しかしながら、とにかく整理番号が渡される朝9時まで私は先頭を守り続けなければいけないのだ。
事前に調べたところによると、ぴあ店頭で一番と二番ではチケットを取れる確率に大きな差があるようだった。
ぴあ店頭で一番になれないならコンビニ端末の方が可能性があると書いてあるところもあった。(ネット調べ)

誰もいなかったので基本的には車の中で夜をすごした。
日本の治安がよくてよかった!!
朝が来るまでがかなり長かった。暇だし、ちょっと怖いし。友だちとラインしたりして気分転換をしていた時間以外はマジで孤独だった。なにせ一人だし、暇だし、暗いし。
少しは寝ようと思っていたけれど結局ほぼ寝ないうちに夜が明けた。

明け方車が駐車場に入ってきた、清掃員のおじいちゃんおばあちゃんたちが現れた。時折業者さんだろうトラックもくる、正直めちゃくちゃ気まずい。思われてるかしらないけれど、お前誰やねん感が……;;


もうそろそろ車の外で並んでいても浮かないだろうと判断して携帯用の椅子に座っていたら7時半ごろ次の人が現れた。

良かった!逆にもうずっと一人かと思っていたので謎の安堵すら覚えた。
(そんなにハート強いタイプではないので、決して一人で並ぶのが恥ずかしくないわけではない)

気さくに話しかけてくれた2番目の方は娘さんが風磨くんのファンでハムレットのチケットを取る協力を依頼されたそうだ。
こういうの並ぶの初めてで~とお互いに色々話をした。
昨日の閉店前から並んでるって話をしたらびっくりされた。(当たり前)

そうこうしているうちに昨日の警備員さんが出勤してきた。
おはようございますーと挨拶すると、「これどうぞ」とコンビニのビニール袋からペットボトルを差し出してくれた。

「よかったら、飲んでください」
「え、いいんですか?!ありがとうございます」

人間てんぱると気の利いた言葉は出てこないもので、ありきたりなお礼しかできなかったのが悔やまれる……。
ただ並んでいる客にわざわざ飲み物を買ってきてくれるとか優しすぎません??????
本当に嬉しくて、噛みしめながらありがたく飲んだ。


3番目、4番目の方もいらして最終的には開店前に7人くらいになっていたように思う。その方たちはハムレット目当てではなかった。

9時を迎え無事に整理券番号1番を手に入れることに成功した私はとりあえず第一関門を突破した。よしよしと思いつつ、店舗内のカフェで朝ごはんを食べた。
オレンジジュースが染み渡る。
(風磨くんのファンになってからオレンジジュースが好きになった)

整理券をもらったあとは自由にしてよくて、10分前にぴあカウンターに再度集合するように説明されたので、時間前に並びに行くと2番目に並んでいたお母さんが「いろいろお話してくれてありがとう、楽しい時間のお礼だから」といってなにかを手渡してくれた。

なんと、わざわざ店内でチョコレートを買ってくれたのだ。
え、めちゃくちゃ優しくないです?????
人って暖かい……。
私が優しくなさすぎるのかもしれないけど、そんな、そんな買ったりする???(するんだよ)

またお話しながらカウンターで待つ、その間に購入するときに必要な公演情報とか希望日、時間とかを記入した。
10時が近づくにつれて緊張してきた。1番とはいえ、100%ではないことは重々承知していた。
万が一もあるので電話をかけてくださいね、とお姉さんにも言われた。

数十秒前からカタカタと端末を操作するぴあのお姉さん。
息を飲むような緊張感に包まれること数秒、キーボードを操作してくれているお姉さんが「取れました」と教えてくれた。
わー!!!!やったーーー!!この約12時間の頑張りが報われた瞬間だった、もうぜんぜんつらいなんて思わなかった。

「おめでとう!」
「よかったね!!」
「やったね」

店内にいる人たちみんな次々に私に優しい声をかけてくれ、拍手までしてくれた。
まじで泣きそうになった。
え、みんな優しくない?優しすぎない?
自然発生した拍手にもびっくりしたし、まじで優しさであふれていた。

ハムレット千秋楽のチケットの戦いは思いがけず人の優しさに触れるいい思い出になって今も残っている。
千秋楽の日、達成感にあふれた笑顔を浮かべながら銀吹雪のキラキラを纏っていた風磨くんのことも生涯忘れることはないだろう。

※あとで知ったがハムレットのチケットは2分で完売だったらしい、こわい。

 

~まとめ~
チケットを手に入れるには情報収集、行動力が大事。
電話よりはぴあ店頭、コンビニ端末がおすすめ。

あの時ご一緒した方々、本当に本当にありがとうございました。
また風磨くんの舞台お仕事がある際にはぜひよろしくお願いします(笑)